浮遊



きゅうに来なくなった女子高生の気持ちは なんとなくわかる。確かに礼儀はなってなかったかもしれないが、世の中あなたたちのように ものを言える人間ばかりでは無いからだ。





女子高生から送られてきた的はずれなLINEの文面を従業員たちに見せつけてまわる雇い主には呆れてしまった。





生真面目で常識を持っていても、的をはずさなければならないことが時々あったりする。

それはわざとはずしていたりする。





極端すぎるし考え過ぎだと思われるかもしれないけれど、なぜだか涙がとまらない毎日とか、目立たないような腕の傷が増えたりとか、あるいはいつのまにか死んじゃったりなんて。





そうなるくらいならまわりにめちゃくちゃ迷惑かけてでも逃げちまえ。

良いのさ。良かった。

なんてことを、 辞めてしまった女子高生がアウェーにある店内で わたし 一人 そう感じていた。